命題1
もし、連続して比例する任意個の数があり、それらの外項が互いに素であれば、そのとき、これらの数は同じ比をもつ数の中で最小である。
連続して比例する任意個の数A、B、C、Dがあり、それらの外項AとDが互いに素であるとせよ。
A、B、C、Dが同じ比をもつ数の中で最小であると主張する。
もしそうでなければ、E、F、G、HをA、B、C、Dより小さく、同じ比であるとせよ。
今、A、B、C、DはE、F、G、Hと同じ比で、A、B、C、Dの個数とE、F、G、Hの個数は等しいので、それゆえに、等間隔比により、AはDに対して、EはHに対する。propositionZ.14
しかし、AとDは互いに素で、素であるものは最小で、最小の数は同じ比をもつ数を、大きいほうは大きいほうを、小さいほうは小さいほうを、つまり、前項は前項を、後項は後項を割り切り、その商は同じである。propositionZ.21
それゆえに、AはEを割り切り、大きいほうが小さいほうを割り切り、不可能である。propositionZ.20
それゆえに、A、B、C、Dより小さいE、F、G、Hは同じ比ではない。
それゆえに、A、B、C、Dは同じ比をもつ数のうちで最小の数である。
それゆえに、もし、連続して比例する任意個の数があり、それらの外項が互いに素であれば、そのとき、これらの数は同じ比をもつ数の中で最小である。
証明終了